タイトル:サイの川原

6.第五次ゲーム機戦争を予想する

リクエスト?を頂いたので、今年(2005年)末〜来年にかけて出るであろう
次世代ゲーム機の大予想でもしてみようかと思います。
客もいっぱい来そうなネタなので、はりきって書きますよ。

長々と「かわはら的ゲームハード論」

最新のゲーム機を語る前に、かわはらがゲーム機について語ります。
かなり厳しい話になりますが、俺の本音を聞いておいてください。

スペック志向は間違いじゃない

ゲームの面白さとハードのスペックは、比例関係どころか、
全くといっていいほど無関係であることは、皆さん経験上ご存知でしょう。
PS2は優れたハードですが、PS2ソフトが名作揃いだったとはいえないように、
「面白いゲーム=高いスペックのゲーム機のソフト」ではありません。
逆に、初代スーパーマリオは未だにアドバンスで売れる名作だったりします。
ゲーセンではスーパーストリートファイター2Xが未だに動いてます。
これらの例から分かるように、ゲーム機のスペックはゲームの魅力ではありません。

にもかかわらず、ワタシかわはらは「ゲーム機のスペック偏重は正しい」と結論付けます。
なぜかと言いますと、もちろん理由がございまして、
・ソフトの可能性(=エントロピー)を高められること
・ゲームが柔軟に進化できること
の2点に集約できると考えています。

まず、ソフトの可能性を高めるということですが、極端に言えば
プレステのゲームはファミコンでは動かないということです。
これ↑はあまりに乱暴な例ですが、もっとずっと近いナカマの(初代)PSとPS2でも
同じことがいえます。つまり、PSでは動かないPS2ゲームがある!
代表例はコーエーの「三国無双」や「決戦」等のワラワラ系ですが、
それ以外でも大量にメモリが必要になるゲームなんかも動きません。
たとえば「もじぴったん」のキーワードをメモリ上に展開できない、とかですね。
動かないとは言わなくても、ハード制約で苦しむ例も多数ありました。
カプコンの2D対戦格闘ゲームは常に「PS版=アーケード以下」だったし、
FFのCDが4枚もあったせいで最終ディスクで町に入れなくなったり、
RPGツクール4は戦闘のたびにメモリーカードにグラフィックを読みにいったり・・・。
いずれも、後継機のPS2で大幅に改善されました。
ゲーム機のスペックは高ければ高い方がいい。それは純然たる事実です。
まずコレが一点。

続いて、ゲームが柔軟に進化できることです。
先ほどもチラリと話に出た、FFこと「ファイナルファンタジー」。
スーファミ時代とプレステ時代では前者の方が面白いという声は
比較的よく聞く話です。実際そう思わせるような続編もありました。
しかし、「じゃあ今でもスーファミと変わらない品質で続編が出続けてたら」?
もしスーファミ以降新しいゲーム機が出なかったら、そうなったかもしれません。
それを歓迎する声もあるでしょうが、間違いなく販売本数は下がります。
どっちが面白いか?より、どっちが面白そうか?が大事なんです。
FF7のカッコいいテレビCMに心動かされた人は多いはずです。
FF6は約260万本の売り上げ、FF7は370万本のセールスでした。
(FF7の方が4000円安いということも考慮すべきですが・・・)
前よりいいものを!これは作る側もそうですが、我々が思っている以上に
買う側・遊ぶ側がより多くもっている潜在意識です。
そのために一番手っ取り早いのがハードの強化であるのは当然のこと。
前より絵が綺麗!前よりキャラが多い!前より女の子がかわいい!
この効果は、前の機種との差が大きければ大きいほど効果的です。
ドリームキャストは素晴らしいマシンでしたが、敗因は明確だったと思います。

こういった理由により、ハイスペックマシンは正しい、そう思うわけです。
ですが、最近、高いスペックがネガティブに捉えられるようになって来ました。
そう、ソフトの開発コストの大幅アップ問題です。

開発コストの上昇は長い目で見れば大きな問題ではない

先に断っておきたいのですが、ハード性能がいいからソフト開発コストが高い
わけではありません。たまに間違えてる人がいます。
今年の5月ごろ、某経済新聞紙でこんな風に書かれてました。
PS3はXBox360の2倍の性能をもっているというが、ソフトの
開発コストが上がるためむしろマイナス要因になる可能性がある

んなワケあるか!書いたヤツ出て来い!
開発ツールの違い云々は置いといて、開発コストに差が出るのは、
作るものが違うからに他なりません。同じものを作るなら同じコストです。
PS3の方がXB360より優れているからPS3の方がコストが上がるというなら、
それはPS3用の高度なソフト・データを作りこんでいるからであって、
どちらも同じレベルで作れば同じコストになるハズなんです!
むしろハードの余裕が大きい分、調整フェーズが減ってコスト下がりますよ!
PS3でハードの性能を使い切らなきゃならないなんて掟はありませんからね。
(後で書きますが、実はXBox360の方が開発コストが安いという事実があって、
 記者さんはそれを混同して書いていると思われます。
 XBox360の開発コストが安い理由は「性能が低いから」ではありません。)
と、まあ、こんな風に思い込みでモノを書いちゃいけませんよ、という例です。
自戒を込めて。

さて、開発コストの上昇ですが、ワタシあまり問題だと思ってません。
いや実際大手が作ってるソフトって物凄い金が動いてるわけで、
大変なんだろうなとは思うのですが・・・。
でも何とかなっちゃう話だと思うんですよ。ホント。
思い返してみると、かつてPS2もそんなことを言われてました。
こんな高度なハードでゲームなんて作れるわけが無い!
中小企業に対して死ねといっているのか!
ところが今や、ゲームショップで一番大きな棚を持っているのは、
D3PUBLISHERの「Simple2000シリーズ」だったりします。
(D3PUBLISHERは小さい会社じゃないけどね・・・)
いつの間にかPS2ソフトの開発費はガクンと下がっているんですよ。

理由はいくつかありますが、まず、映像に全てをかける必要は
全然無いんだよということが業界に根付いてきたこと。
最初に言いました。スペックと面白さは何の関係もありません。
二つ目、PS2がいい感じに開発されてきたということ。
ある時期からトゥーンシェーディング作品がわんさか出てきました。
この手のミドルウェア的な開発ツールが多数出てきているようです。
「PS2はアセンブラ弄ってナンボ」という時代はもうとっくに終わってます。
三つ目、PS2レベルのハードでなら、開発費用を削ってもある程度の質を保てるから。

件のSimple2000シリーズですが、お姉ちゃんゲームが大量に出てます。
どうせ同じポリゴンモデルを使いまわしまくってるんでしょうが、
それでもセールスとして成り立っているようですので、
おそらくはウブな中高生かエロい中年親父が買っているのでしょう、
初代PSのSimple1500シリーズはアニメ絵の恋愛SLGがメインでしたが、
PS2になってポリゴン女の破廉恥ソフトが台頭してきました。
つまり、PS2の性能をもってすれば、2000円のポリゴン女でも
中高生をエレクチオンさせることができるようになった、ってことです。
「ある程度の質を保つ」とはそういうことです。

つまり、PS3にしろXBox360にしろ、開発費の高騰で会社が〜なんてのは
発売後2〜3年の話で、しばらくすればハードがこなれてきて開発費は
ガンガン下がっていくだろうと予想できるのです。
じゃあ、その2〜3年の間はどうするのか?
PS2やXBoxで遊んでればいいんですよ。そのための下位互換性です。
そういえばPS2の発売とほぼ同時のFF9とDQ7。そして今度はPS3とFF12。
ソニーはホント抜け目の無い会社だと思いますよ。

ゲーム機は汎用性こそが命である

ゲーム機はスペックが重要であると説きましたが、それはゲームの可能性を
広げるという理由でした。それに関連しての話です。
ゲーム機はあらゆる用途に使用できなければなりません。
考えてみれば凄いことです。大体どのハードも似たようなコントローラーで、
ある時は飛行機を操縦し、ある時はピッチャーになって変化球を投げ、
ある時は100人を超える兵士を動かし、ある時は女性を口説くのです。
まさにオールマイティ!ブルース・オールマイティは面白かった!
一般的なパソコンの用途(インターネット・メール・ワープロ)と比べると
むしろパソコンより多くの役割を果たしているかもしれません。
(まあ、まとめちゃえば一つのカテゴリ「ゲーム」なんだけどね)

ずばり、ここで叩きたいハードは「Nintendo DS(以下DS)」です。
市場人気も高く、それなりに好印象な声が聞こえてきますが、
俺に言わせりゃ、アレは相当アレな携帯ゲーム機ですよ!

DSが発売された当初、岩田社長も各種新聞もファミ通も、
「DSは新しい遊びを開拓し、ゲームの幅を広げる」的なことを言ってました。
最初の2年はそうでしょうよ。ああそうですとも。
でも、そこまで。それ以上の応用は見込めないと断言します。
なんでメインの入力デバイスをタッチペンにしちゃったかなあ。
かろうじて十時キーがあるからいいものの、汎用性は大きく失われてます。
例えば、タッチペンで飛行機を操縦できますか?
ピッチャーになって変化球を投げ、それを打てますか?
女の子を口説く・・・のはできるかも知れんけど、なんかエッチだね。
エッチスケッチワンタッチ♪おお俺うまいこと言った?
まあ、それぞれの操作の代用にはなるかも知れんけど、直感的ではないですよね。

よくグラフィックで言われるのは、抽象的な絵柄であった方が
想像力をかきたてられてゲームを面白く感じる、などという意見です。
個人的には残念ですが、その意見は否定できません。
そしてコレは、入力デバイスにもいえると思うんですよ。
十字キーとボタンという無個性なデバイスのおかげでゲームは面白い、と。
もっと言いますと、ゲーム中自分の指が見えてないということが
非常に効果的に作用しているような気もします。
みんな当たり前のようにブラインドタッチできるデバイス。
これも凄いことですよね。

つまり、DSのタッチペンは、一見人間の基礎動作に近いように見えて、
非常に限定された、特別なデバイスであると言いたい訳です。
結論付けられるのは、DSはゲーム機として失格であるということ。
ちょっと言いすぎな気もしますが、これは据え置きゲーム機についても
同じことが指摘できるわけですよ。はい本題に戻ります。

据え置き型の家庭用ゲーム機でも同じです。
なるべく使いまわしの効くコントローラーで、なるべく多くのソフトを
遊ぶことができるってのは何よりも大事なことだと思うんです。
それで足りないと思うユーザは、コントローラのせいにして不満をたれたりしません。
そのへんはきっちり理解して、お金を出して専用コントローラーを買いますよ。
「鉄騎」が売れ行き以上の高評価を受けたことがその証です。
太鼓の達人、DDR、GTフォース、アーケードスティック、
他にもたくさん実例がありますよね。
そういう特徴的な操作は専用コントローラーにまかせて、
標準コントローラーはシンプルで汎用性の高いものを装備すべきだと思います。
コントローラー論、以上!

前置き終了、ここまで

長いことお疲れ様でした。
このあと、ワタシかわはらが次世代ゲーム機3種を斬りますが、
以上のような観点・価値観で良い悪いを語ります。てか決め付けます。
ここまで読まれた方は想像付くかと思いますが、3つのうち1つはコキ下ろされます。
残る2つについては今のところ何ともいえません。
先に謝っておきます。ごめんなさい!俺には予想つきません!

任天堂「レボリューション(コードネーム)」

業界トップには成り得ない

ズバリ、コキおろされるのはあなたです。
任天堂レボリューション(コードネーム)!
決して入社試験で蹴られた恨みなどではありませんよ!

実は3大次世代ハードの中で、一番最後に発売されるコイツの詳細は
ほとんど分かっていません。分かっていることは、
・ゲームキューブを上回る性能をもつ新規格のゲームが稼動
・PS3やXBox360との性能競争には真っ向から挑むことはしない
・ファミコン〜GCまでのゲームがネット経由で遊べる
・本体とコントローラーのデザインは発表済み
これくらいです。
これだけでも、コキおろすには十分すぎる内容です。

まず、スペックでPS3やXBox360とは勝負しないということですが、
この時点で時代をリードするハードにはなれないと断言できます。
上で散々書きましたが、高スペック=面白いゲームではありません。
しかし、ハードとしての選択肢の幅を狭めていることもまた事実なんです。
「画面を綺麗にするために開発費が〜」という見方しかできてないんですよね。
「全てのゲームはここに集まる」というコピーで業界を制したPS陣営に対し
「任天堂のゲームには面白いのしかありませんよ」という負け続きの戦略を
相変わらず続けて勝てるはずないじゃないですか。

その点を補うかのように用意したのが、奥の手!
「過去の栄光君」ファミコンやスーファミ時代のソフトが遊べるのです!
ある意味最強のカードを切ってきました。それは評価できます。
確かにある程度のセールスは確保できるでしょうし、懐古厨がワンサカ出てきて
「昔のゲームは面白かった」とか言い出すのも時間の問題でしょう。が!
10年前のゲームと、今店頭に並んでるゲームを比較して、さあどっちを買うか、
んなもん新しいの買うに決まってるじゃないですか!
任天堂さんの論理が正しければ、今中古屋に並んでるスーファミは瞬く間に売り切れ、
未だに初代マリオカートとかシレンとか市場を回ってるはずですよ。
スーファミのドラクエ5とPS2のドラクエ5、やるならどっちですか?
ね?答えは決まっちゃうでしょ?
どういう風に売れても、市場首位にはなりえません。ナンバー2が限界です。
俺の予想では、他2機種の後発でついてける気がしません。
あとは新作ソフト頼み、なんですが・・・。

どうせならサターンとドリキャスのソフトも動くようにすれば、
いろいろと面白いことになっただろうになあ。

そのコントローラーは失敗だと言っているッ

ソフト頼み〜なんですが、これも正直不安の残る展開です。
その理由は、はい、コントローラーです。
皆さん見ました?任天堂の新型コントローラー
基本片手で操作するリモコン型。テレビに向かって動かすことで
ポインティングデバイスとして使えるそうです。
このコントローラーを両手で使うこともできるし、
サブコントローラーをつないでヌンチャク型でのプレイも可能だとか。

だから、どうしてこんな特殊な形状にしてしまうのか!
岩田社長いわく、従来のゲームのイメージを変えるとかいう狙いだそうですが、
汎用性が低くなっちゃおしまいだと思うんですがねえ。
持ち方が3通りあるんだろ?だったら汎用性十分じゃん。
そういう見方もできますが、3種類あることが逆にコントローラーを
使いにくいものにしている気がしてなりません。
・リモコンタイプ・・・テレビのリモコンでゲームをしようと思います?
・両手持ち(FF5かよ)・・・右手ボタンが2つしかないんですが・・・
・二刀流(だからFF略)・・・安定しないわ、ボタンの数は増えないわ・・・
何よりも、このプレイ写真を見て、楽しくゲームをする姿が想像できません。

大体、なんで画面に対して操作するってのをつけたがるんでしょうね。
スーパースコープ6とかEyeToyPlayとか、あんま売れてないじゃないですか。
社長のプレゼンでは「初心者の取り込み」を強調してましたが、
少なくともゲーマーには全くウケない機能だと思うのです。
しかもリモコン型ですよ。腕が疲れます。やりすぎると筋肉つきます。
今この画面を見てるあなた。マウスの代わりに画面指定リモコンを使って
ソリティアとかマインスイーパやることを考えてみてくださいよ。
悪夢でしょ?

レボリューションまとめ

と、悪口ばかりになってしまいました。
いいところも取り上げないと不公平ですよね。

まず、本体が小さいのが超ナイスです。
DVDケース3枚分のサイズならしまうのも簡単。
カバンに入れて旅行や友達の家に持ってくことも楽々です。
あと、コレは「おそらく」ですが、値段はそう高くならないでしょうね。
ワタシの予想では19800円〜25000円。お年玉価格。これ。
さらに任天堂ですから、ソフト開発力の高さがそのままハードの武器になります。
マリオ系、ポケモン、ゼルダ、カービィ、スマブラ、等等ネタは盛り沢山。
でも、新コントローラーでゼルダを楽しむことはできるのかな?
頼むから、リモコンで「剣を振る!」ってのだけはやめてください。

はい。ホント悪口だらけになってしまいました。
正直言って残念なんですよ。任天堂がこんなんなっちゃうのは。
ゲームキューブはトータルバランスに優れた素晴らしいハードだと思うし、
続編だらけでも色あせないタイトル群はまさにゲーム界オールスターです。
そんな魅力をズバッと切り捨てちゃうようなことはして欲しくないんですよね。
自社のスタイルを捨てて失敗した、ほらあのうずまきの白いハード。
ああいう終わり方で消えていくのは大変忍びないです(凄ぇ失礼なコト言ってるな)。
願わくば、この俺の「悪口」を吹き飛ばす大旋風を巻き起こして欲しいです。

でも、今ひとつだけ確実に言えることは、
「このまんまの仕様だったら、俺は絶対に買いません」。

マイクロソフト「XBox360」

バランスに優れた台風の目

XBox360が発表されるまで、マイクロソフトは負け犬さんでした。
それが今や、プレステの独走態勢を止める最有力候補になりつつあります。
XBoxのネガティブ要素をことごとく廃し、ぐっと魅力を増しました。
今回のハード戦争の主役といっても過言ではないでしょう。

まずは「PS3の半分」でありながらも、見た目全く引けを取らないその処理性能
もともとXBoxは高い解像度・画面の見易さ(黒が綺麗)を両立しながら
現行機最多のポリゴンを描画できることが魅力でした。
画面スナップを見る限り、その方向性をそのまま強めているようです。
相変わらず影の処理が綺麗ですよね。画面にメリハリが効いてます。
現行機がPS2の4倍の性能を持ちながら(日本では)PS2に大負けなんですから、
2倍程度の処理性能差は無いも同然です。
性能という点においてのハンディはほぼ皆無といっていいでしょう。

また、XBoxは伝統的に、開発がしやすいということがよく言われます。
もともとマイクロソフトはハード屋さんじゃなくてソフト屋さんですしね。
XBoxはDirectXの技術を元にして作られているそうです。
そのため、ツールやドキュメントがあらかじめ揃っているというだけでなく、
人材という面でも優秀な開発者がゴロゴロしてるわけですね。
このため、フルスクラッチ的な開発を要求されるプレステに対し、
極めて効率よく製作を行えるという利点をもっています。

ただし、ツール類が揃っているってのは、ちょっくら諸刃の剣でもあります。
PS2のソフトとXBoxの画面映像を見比べて欲しいんですが、
よく見ていると面白いことに気づきます。
絵がきれいなのは間違いなくXBoxなのですが、画面の「印象」はPS2の方が
多彩な気がするんですよ。
同じ三角形のポリゴンで描いてるはずなのに、雰囲気がゲームごとに違うんです。
ゲームキューブでも同じです。バイオ4とビューティフルジョーの差、凄いですよね。
対してXBoxは、キレイだけど、緻密でリアルな絵以外のゲームってほとんどありません。
トゥーンシェーディングなんて滅多に見かけないでしょ?
これはツールが揃っている上、DirectXの便利な関数を多用した結果でしょうか。
あるいは異人さんはそういう絵こそが至上だと思ってるのかもしれません。

コントローラーはXBoxのものとほぼ同等なものを継承してます。
コントローラーの「進化(変化じゃなくて)」が無いのはちと残念ですが、
標準的な形・サイズだったので、まあそれでも納得できますか。
ディスクはDVD-ROM。正直、容量は十分だと思ってるのでいいんですが、
処理性能以上にPS3と明確な差が出るってのは、リスクになりえますねえ。
ハードディスクは搭載済みで20GB。ここをもうちょっと頑張って欲しかったです。
IPodと同じくらいってのは、ねえ・・・。
本体デザインでは、正面パネルが取替え自由とのことですが、
据え置き型のハードで顔を変えることの意味ってあんまり無いような。

褒めたいのはその価格です。39795円
これだけの性能を持つマシンをよく40000円以下に押さえました。
もっとも、現行のXBoxが18000円以下ってのが既にアホ安価格なんですけどね。
PS2より安いってどういうことよみたいな。
もう一つ、年内の発売にできるのが最大のアドバンテージだと思います。
年末商戦という意味合いは勿論、PS3話題があまり先行していない状況で
「同等」の製品を先に販売できるのですから、鬼に金棒です。

結局「ソフト」か

と、かなり好印象なXBox360ですが、ソフト戦略はPS2とほぼ同じです。
有名クリエーターの多用・続編中心のラインナップ・ジャンルの豊富さ、ですね。
どうせPS3も同じ戦略でくるでしょうから、真っ向からの一騎打ちになると予想されます。
こうなると、ゲームソフトのパイ食い競争。先行のプレステがどうしても有利になります。
ジャンル偏向のため大きく負け越した先代機の反省点は分かってるようですが、
それを克服して勝つということは、プレステ陣営の「質より量」作戦に
正面から挑んで勝たなくてはならないということなんですよね。

たとえば、何度も登場してごめんなさい。
D3PUBLISHERの「Simple2000シリーズ」。
あんまり魅力的とは思えない、こんなコンテンツですら、
いや、こういうコンテンツこそXBoxの障害になると思ってます。
まだ実績が無いXBoxでは、どうしても「」を集めきれないんじゃないかなって。
下位互換性という面でも圧倒的に不利ですよね。
なんせPS2は、今でもXBoxの約100倍もの売り上げを保ってるんです。
坂口博信氏を連れてきたのはいいけど、キングダムハーツ2に勝てますか?
FF12に吹き飛ばされちゃったりしませんか?

プレステと同じ様なスタイルでソフトを出していくのなら、
しばらく苦しい時期が続くことは避けられないと思います。
マイクロソフトはそこを何とか乗り切らなきゃいかんのですが、
まあゲイツはお金いっぱいもってるのでへっちゃらでしょう。
問題は他のソフトハウスですよ。ちゃんとついてこれるのかしら?

ここで参考になるのが、やはりプレステ。SCEIの軌跡です。
プレステがサターンと拮抗しながらも勝利を手にしたのは、
FFやバイオハザードの力だけじゃないと思います。
SCEIはホントにたくさんのジャンルで素晴らしいソフトを出してきました。
パラッパラッパー、I.Q、クラッシュバンディクー、アーク・ザ・ラッド、
がんばれ森川君2号、XI、みんなのゴルフ、グランツーリスモ、ワイルドアームズ・・・。
やはりハードメーカーが率先して新分野を切り開いてこそ、ですよ。
そしてそれは任天堂が通ってきた道でもあると思ってます。
XBox360が苦しいときは、マイクロソフトが頑張ってソフト出さなきゃダメなんです。
上記のSCEIのPSソフト群、華があります。CMでインパクトを与える役目を担ってました。
じゃあ、マイクロソフトが現行XBoxで出したものって?
ね、明らかに違うでしょ?

何もかもプレステと同じことをしろとは言いませんが、
姿勢の差ってのはあるんじゃないかなあ、というお話でした。

XBox360まとめ

バランスよくまとまったハードウェアに、多種多様なソフトを取り揃え、
価格もまずまず。次世代ハードとしては十分合格点です(あくまで発表時点で)。
でも、それだけで売れるならドリームキャストはなくなりませんでした。
先行スタートというアドバンテージが、まず最初の大チャンスです。
PS3とかFF12の発売を春に控えたプレステ陣営はややおとなしめの年末になりそうです。
そこでどれだけCMを打って、どれだけ話題性をさらえるか。
とりあえずはソコにかかっていると思います。

個人的には、あんまり欲しいソフトが無いので様子見ですが、
PS3の代わりに家に置いといてもいいかな、というレベルに達してます。
来年以降のゲーム業界がちょっと楽しみです。

SCEI「PlayStation3」

断トツの性能とその代償

PS3のスペック表は、まぎれもなくそれがプレステであることを示しています。
時代にそぐわない最先端の斜め上をいく非現実的なスペック
時とともに減っていくであろう数多のインターフェース群。
見た目やポート配置も含めて、コイツはまさに「プレイステーション」。
ゲームを取り巻く環境が変わっても、軸足をぶらさない姿勢は評価できます。

3年位前に「PS3の性能はPS2の1000倍らしい」なんてウワサを聞きました。
今回Cellプロセッサを搭載した新型CPUの浮動小数点演算性能は218ギガFLOPS。
PS2のEmotionEngineが6.2ギガFLOPSだったので、約35倍ってとこですね。
ムーアの法則でぎりぎり説明のつく程度の増分ですが、6年前のPS2が
アレだけの最先端だったことを考えれば、今回もスタッフの努力の程が見て取れます。
なお、XBoxのCPUは115GFLOPSですので、PS3はほぼ倍の性能です。
XB360の項でも述べた通り、倍程度の差では勝敗を決する要因にはなりませんが
PS3有利な現状を考えると、このスペックの差はやはり脅威でしょう。

さらに驚くべき数値は、GPUに使われている「RSX @550MHz」です。
計算性能は、なんと1.8テラFLOPS(!)。
XBox360のGPUの正確な数値は公表されていませんが、システム全体での
計算能力が1テラFLOPSだそうなので、CPU分を引いて0.9テラFLOPSってとこですか。
こちらの性能もほぼ倍です。にしても「テラ」ですよ。テラキモス。
こんな時代が本当に来るとはねえ・・・。

コントローラーはBluetoothで7台まで同時無線接続。
ギガビットイーサネットLANに加え、無線LANを内臓、USBは6ポート装備。
メモリースティックは当然搭載、なぜかSDとコンパクトフラッシュまで使えます。
なんですかこの無敵艦隊っぷりは。うちのPCなんか目じゃないじゃないですか。

ところが、あるモノがスッポリ抜け落ちてるんですよ。
家庭内サーバのポジションを狙うPS3が絶対つけてなきゃならんアレがない!
そう、ハードディスクです。スロットだけが付いてます。
(注:今後変更されて、「ディスクも付く」可能性はあります)
つまり、別売り。付けようと思ったらあと2万円払わなきゃいけませんか?
いや、付いてないことで安心する人もいるでしょうから、それはいいんです。
いいんですけど、なんていうかですね、ソニーらしくないんですよ。
ハードディスク120GBくらい乗っけてくるだろうって思うじゃないですか。
ですから、こう思うわけですよ。
「もしかして、乗せられなかったんじゃないの?」

理由は一つしか考えられません。価格の高騰です。
ハードディスクを乗っけると、あと1万高くなっちゃうわけです。
それがどうしてもできなかった。それは何故?
これは憶測に過ぎませんが、もしかして高いんじゃないんかと。
まだ値段は公表されてないんですが、プラス1万が許せないということは、
現状で59,800円とかするんじゃないかdれftgyふじこlp!!
業界の予想屋さんの中には「7万円くらいじゃ?」という人までいます。
XBox360が4万円を切って発売されるわけですから、コレは苦しい!
プレステが覇権を失う可能性があるとすれば、ココではないかと思うわけです。
さ〜て、どうなるかな?

プレステの武器それは話題性

プレステ2が大勝利を収めた理由を改めて考えてみると、
12年3月4日の発売後より、発売前のプロモーションが重要であったように思います。
「プレステ2はスゴい!」「絵がキレイ!」「デザインカッコいい!」
ニュースやら新聞やらファミ通やらで散々まくし立てられ、
我々消費者の頭の中にも「プレステ2ってすげえ」なイメージが定着しました。
じゃあ本当に凄いのかというと、本当に凄かったです。
ほとんど時代に遅れることなく、ちゃんと6年間を乗り切りました。
2年もの時を経て登場したライバル機とも正面から勝負できるマシンでした。

でも、ゲームキューブや現行XBoxがショボかったかというと、
そんなことはありませんでした。特にゲームキューブはゲームに特化した上で
極めて高度な性能をもつ、ある意味で頂点を極めたハードだと思ってます。
それでもPS2には勝てなかった。それは何故?

PS2の勝因を一言で言えば、「話題性」でしょう。
とにかく、それまでと違いすぎる映像や数字に皆が踊らされました。
それはひとえにSCEIのスタッフの努力の結果なんですが、
単なる実力への評価以上に、PS2は人を惹きつける力がありました。
しかも、絶妙なタイミングで話題性を引っ張り戻すんですよね。
外付けHDDやネットワークアダプターもそうだし、ボディカラー一つをとっても
あえて最初の色数を抑えておき、いかにも受けそうな色を後で出すという
消費者のツボを抑えた戦略を展開しているようです。
モデルチェンジもビックリでしたね。突然半分以下の大きさに縮みました。
こういう話題性は初代プレステ時代からありましたし、
それをあおる手法も「さすがソニー」と唸らせるだけのことはあったわけです。

じゃあ今回はどうなんですかというと、ちょっとパッとしないんですよね。
同レベルのXBox360がほぼ同時期に出るため、画面や性能で違いが際立ちません。
任天堂がRevolutionで違った意味でのサプライズを演出していますが、
今のソニーはちょっとおとなしすぎです。話題が出てこない。
このままだと、XBox360と明確な差を付けられないまま、XBoxに先行ダッシュを
キめられてしまうかもしれません。何してんだろう?

まあ、なんだかんだでソニーですから、違ったサプライズを用意してるかもしれません。
年末に近くなったころ、ドカンと発表して一気に話題を集める準備があるのかも。
それとも価格と性能のバランスが追いつかず、今必死になってるだけかも。
真実は分かりませんが、話題性を掴みきれないまま発売にこぎつけても、
XBox360との画面とかの差が明確でない以上、相手に先発の利を与えてしまいます。
それはすなわち、高い性能を持っているアドバンテージを捨てることと同意で、
ただ単に「XBox360より高いハード」になっちゃう可能性があるんですな。

PS2の余韻が残っているので、PS3の方が有利なのは火を見るより明らかですが、
XBox形勢逆転の舞台は整ってると言えましょう。

PS3まとめ

今年の8月、米国Amazonである事件がありました。
なんと、PlayStation3が買い物ページに登場したのです。
直接的な予約はできない状態だったのですが、驚いたのはその価格。
299.99米ドル!約33000円ですよ!安ッ!
後にこの値段は伏せられてしまいましたが、もしコレが本当なら、
XBox360の勝利は無いと断言しちゃいます。
その場合、ソニーはサプライズもコレなんだろうなあ。

性能が十分であるが故に、心配事は値段という一点に絞られます。
故障とか不具合とかもあるけど、それはXBoxも同じだしなあ(笑)。
でも、何だかんだで、やはり魅力的なハードだとは思うんです。
ミドルウェアとかで拡張する可能性のある、キャパの高い技術者向けハード。
先代も先々代も6年という長丁場を戦い抜いた偉大なるマシンです。
その血を受け継いで、どれだけの力を見せてくれるのか。
いちゲームファンとして、期待せずにはいられません。

そうまとめ

順当ならばPS3、XBox注意、Revoは3年

Revolutionを語るにはDSを語れ。
NintendoDSで話題になった(売れた)代表的な2作品があります。
「ニンテンドッグス」と「脳を鍛える大人のDSトレーニング」。
この2作がツマンナイとかいうつもりは毛頭ないですが、
これってゲームが広がったんじゃなくて、境界を薄くしただけですよね。
プレステで「どこいつ」が出たのと似てるんですよ。
その特徴は、
・普段ゲームしない人に受ける
・爆発的に普及する
・なのに、あっという間に廃れる
DSは、ハード自体がそうなっている、と断言します。
もってあと2年、ソコから先はタッチペン使わないゲームが激増するでしょう。
もしかしたら、先日発売されたばかりのゲームボーイミクロの方が有利かも。
2画面のゲーム機が扱いやすいかどうか、考えてみたことありますか?

Revolutionで言いたいのはまさにソレ。
話題性を求めるのは良いけど、これはもうゲーム機じゃないです。
こっちは3年でしょう。
その先は、みんなHORIのコントローラで普通にゲームしだします。
そうなると、性能差はハード寿命の差そのものへと変貌して・・・。
Revoはそこまででしょうね。次のハードに期待します。

順当ならばPlayStation3でしょう。
今現在ですら、PS2が毎週ン万台売れてます。
その方向性で正しい、と俺は思いますよ。
あとの不安はとにかく値段。7万とかはさすがに厳しい。
そして年末、猛攻勢をかけてくるであろうXBox陣営をいかにかわすか?
なんらかのサプライズはあるのか?
年末までの2〜3ヶ月は目が離せません。

ふと思いましたが、任天堂もまだ何か隠してるのかもしれんですね。
それはそれで期待しときます。

目が離せないといえばこちらも同じ。XBox360。
前評判は高いです。性能も価格も十分。
あとはCMです。話題性で攻勢をかけていくのみ!
そうだ、前ハードで失敗してるんだから、あの人を使おう!
そう、湯川専務を連れてくるんだ!
でも縁起悪いよなあ(コラ)。

総評
何事もなければPS3が勝つでしょ。ちょっとツマンナイですが。
そのPS3の発売までに、「社会現象」レベルで何かできれば
XBox360陣営に希望が見えてくるんじゃないでしょうか。
ぶっちゃけ、その可能性は低くないと思ってます。
ていうか、(最初に言った通り)それ以上のことは分かんないです。ごめん。
Revolutionは・・・、もういいですね。今回は、「無し」です。

以上です。
長々とありがとう!
そして、そこの任天堂ファンの君!
たのむから石とかスパムメールとか投げないでね!

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サイの川原(http://www.kawa-hara.com/)
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